国語学習の先取り学習は可能か?

下記に、一般的な中学受験における国語学習の目安と私どもでの先取り方法を記します。

つまり、国語学習においでも先取り学習は可能であるということです。

 

ただし、できる、できないということの確認をしながら、定着していない部分については、しっかりと定着するまで復習し、すべて先取りペースにしないということが大切です。

 

形式だけ進めると、6年生になってから、最悪は6年の秋口に総崩れしかねません。

その辺は、各生徒様の力を見極めながら進めていきます、


<小学4年生>先取り学習の目安は、小学3年生の夏休み後までにできるようにする!
 1)音読すること。音読することで文章のリズム、句読点(~、 ~。)の打ち方を把握すること。
 2)主語と述語の理解。
 3)基本的な「指示語、それ、これ」の理解。
 4)代名詞を使えるようになること。
   例えば、太郎君は、と出てきたら、次に太郎君と記述するのではなく、「彼」と記述する習慣をつけること。
 5)接続詞の基本的理解。
   そして、しかし、などの用法。
 6)意味段落の理解。
   意味がかわっているところで、段落が切れることの理解。
 7)この時期に作文、小論文(自分の考え、主張。)、読書感想文、読書をすること。
 8) 基礎的な漢字、ことば(語彙)の理解。
<小学5年生>先取りの目安は、新小学4年生の春休み終わる頃~小学4年生の終わり頃を目安とする!
 1)説明文、物語・小説、詩、短歌、俳句の理解。
 2)「指示語、接続詞、段落の分岐の学習」
 3)説明文においては、結論(まとめ)の位置を理解すること。
 4)物語・小説文においては、登場人物と主人公との「心、心情、気持ち」を理解すること。さらに、物語・小説文において作者(筆者)が何を言いたいのか理解すること。
 5)「詩」のヒントは「題名」であることを理解し、「詩」を「感性」で読むのではなく、きちんと「論理」で読解する習慣をつけること。
 6)俳句、短歌の基礎的理解。
 7)漢字、ことば(語彙)の他に、ことわざ、慣用句、二字熟語、四字熟語の理解。
 8)作文と小論文。
<小学6年生・中学受験生>先取りの目安は、小学4年生、5年生でやるべきことがどの程度完成されているかによって、実際の過去問(志望校ではなく、入試問題になれるという意味です)を時に取り入れたりして慣れる!

さらに、抽象的な文章読解にも取り組むということです。
 1)説明文、物語・小説文を中心に学習。
 2)随筆、紀行文の理解。
 3)特に心理描写の理解。
 4)「助詞、指示語、接続詞、段落の構成」の把握。
 5)詩、俳句、短歌の把握。
 7)記述式、空所補充、書き抜き問題の解法の理解。
 8)「言い換え表現」をうまくなること。言い換え表現=記述=指示語の示している部分。 

 

大手塾では、小学5年生までにおおよその基本的な文章読解を終わらせるようなカリキュラムになっています。

国語の読解の基本が定着し、語彙が増えてきたと同時に、抽象的な表現に慣れていくというのが理想です。

 

生徒様一人ひとりの力は違います。

だからこそ、個別でそれぞれの力に合わせて、先取りしていくことができます。

先取り学習の良い点は、その分の時間に余裕ができるということです。

余裕は体力的にも精神的にも健全な状態で、受験を迎えることができるということです。