読解力がないと中学受験で国語の偏差値が上がらない理由 その3

なぜ読解力がないと国語の偏差値が上がらないのでしょうか。具体的な理由を考えていきます。

では、苦手を克服するためには、具体的にどのような問題集に取り組むとよいのでしょうか。読解力を上げるのにおすすめのものを3つ紹介します。

 

「国語のつまずきを基礎からしっかり『文章読解』」

読解問題でつまずきやすいポイントを集中的に学ぶことができる問題集です。例題が用意されており、解きながらつまずきやすいポイントや解くときのコツを身に着けることができます。最後に「マスター問題」が用意されており、定着したかどうかの確認ができるので手ごたえを感じられやすいです。

 

「中学受験 まんがで学ぶ! 国語がニガテな子のための読解力が身につく7つのコツ説明文編」

読解力以前に文章を読むことが苦手、という子におすすめしたい本です。マンガなので読みやすく、どのように文章を読んでいくとよいのかを楽しみながら知ることができます。マンガを読むだけでなく、最後には覚えたポイントを生かすことができるか確認できる実際の入試問題も用意されています。

 

「読解力と語彙力を鍛える!なぞ解きストーリードリル小学国語」

なぞ解き仕立ての問題集で、30日で1冊を完成させることができる仕組みになっています。夏休みなど長期休暇を利用しての学習にもおすすめです。挿絵も入っていて、ショートストーリーになっているので読解問題が苦手な子でも読みやすい長さになっています。マンガではないものの、文章が短く気軽に挑戦できる内容です。

 

中学受験では思い切って国語以外に目を向けることも大切

 

国語の読解力というのはすぐに身につくものではありません。そのため、偏差値に変化が出てくるまでに、親子ともに気持ちの浮き沈みが出てくることがあります。そこで、モチベーションを維持するための方法の一つが、国語以外の科目に目を向けてみることです。特に社会は結果が出やすく、国語に通じる力を身につけられます。

 

社会の勉強は問題集選びが大切

社会の勉強をする際、問題集選びが大切になってきます。苦手な部分のフォローアップができる内容のもの、得意な部分でさらに点数を伸ばしていくものなど、様々なタイプの問題集があるので吟味が必要です。状況に合わせて、必要な教材を選び取っていきましょう。

 

演習メインで国語力アップにも役立つ「記述の戦場」

タイトルの通り、「記述の戦場」は、記述問題を目指すための社会科教材です。記述の基本から学ぶことができるので、練習を通して国語力強化にも役立ちます。記述問題というと難関校で出題されるイメージがありますが、最近では偏差値に関係なく一行程度の記述問題は出題されることが増えています。配点も高いので、記述問題で点が取れるようになると、全体的な得点アップにもつながります。

 

遊び感覚で覚えられるフラシュカード

フラッシュカードは社会で暗記するべき内容を単語カードにまとめているものです。自分で単語カードを作る手間も省けますし、大切な部分がまとめられているのですぐに活用できます。社会の知識が定着していない子にとってはゲーム感覚で少しずつ覚えるべきことを身につけられるでしょう。ポケットに入るサイズなので持ち運びやすく、塾への移動や食事前、就寝前など少しの時間を使って勉強することもできます。

 

少しずつ偏差値が上がれば子どもも頑張れる

子どもたちもなかなか成績が上がらないと頑張れないものです。保護者も思わず「ちゃんと勉強してる?」とか「もっと勉強しないと間に合わないよ」とか、ネガティブな言葉をかけてしまうこともあるでしょう。

 

社会は国語に比べると格段に成績が伸びやすい科目です。そのため並行して勉強していても、国語よりも早く手ごたえが感じられるでしょう。結果が出れば子どもたちも「もっと頑張ろう」と思えますし、保護者も安心して見守れます。気持ちよく勉強できる環境を作るためにも、国語と並行して社会の偏差値アップに取り組んでみてはいかがでしょう。

まとめ

今回は中学受験 国語の読解力を上げるための取り組みとおすすめ問題集について紹介をしました。子供によって合う勉強方法、教材は違うので、取り組んでみてベストな方法を探してみましょう。

 

社会に取り組んでみる方法は、すでに社会が得意な子に対しても有効です。国語よりも早く点数が伸びやすい社会に取り組むことで、親子ともに気持ちよく勉強に向かうことができます。読解力が身につかず苦戦している場合には、社会に取り組むことも検討してみましょう。