読解力がないと中学受験で国語の偏差値が上がらない理由 その1

なぜ読解力がないと国語の偏差値が上がらないのでしょうか。具体的な理由を考えていきます。

 

文章の内容が正しく理解できない

これは誰もがイメージしやすいことですが、読解力がないことで文章の内容を正しくとらえられないために問題に答えられない、正しい答えが書けない・選べないということが起こります。中学受験の国語の問題というのは、ただ文章に書いていることを答えるだけではありません。

 

行間を読まなければならない問題や、行動の裏に隠された感情を読み取っていかなければなりません。このような行間や行動の裏にあることをうまく読み取ることができないと、問題が解けない、点数が伸びない、という原因になっていきます。

 

文章を読み切る力がない

中学受験の国語の文章はとても長いですし、好みの文章、興味関心のある文章が出題されるとは限りません。そのため、読もうと思ってもなかなか主体的に読むことができないということがあるのです。

 

国語が苦手な子の中には、集中力がなくてなかなか問題を最後まで読み進められないという子も少なくありません。国語ができない、読解力がない、という以前に国語の問題を解き切るだけの集中力がないという場合もあるのです。

 

中学受験で読解力を身につけるために家庭でできること

 

家庭内で子どもたちの読解力を身に着けさせるためにできることはどのようなことがあるのでしょう。取り組みやすく、効果が出やすいものを3つ紹介します。

 

毎日10分、短い文章を読むことから始める

まずはきちんと文章を読めるようになること、集中して読めるようになることが大切です。そこで、毎日10分でもいいので机に向かって読書をする習慣を身に着けていきましょう。

 

このとき、読むものは短い文章のもので構いません。詩や短編など、5分ほどで読めるもので十分です。難しいものを読もうとしてもなかなか頭に入らないですし、子どもも楽しむことができません。そこで、国語がとても苦手で全く文章も読めないという子の場合にはマンガから始めるのもよいでしょう。毎日文章を読んだという経験が、子どもたちにとっても自信につながります。