前回は、国語の問題の解き方の基本についてお話しました。
今回は、解き方以前の問題として、国語以前のコミュニケーションが大切であるという点についてお話します。
親子のコミュニュケッーションを豊かにする本と家族真理の在り方
現在は核家族化が非常に進みました。父親が働きに行くと母と子供だけになります。
または、共働きで母も働きに行き、子供は学校という事もあります。
そうなるとどうしても家族間のコミュニュケーションの時間は限られてしまいます。
そういう家族心理を考えた場合に、子供に本を読ませて家族心理を豊かに活き活きさせるという方法があります。
コミュニュケーションと本について
よくある家庭は、父親は仕事に忙しく、母親は家庭内の雑事に追われています。
そして子供は、一人でテレビゲームなどをしているということはありませんか。
親子の間でお話をするという事がないのです。
普通コミュニュケーションを考えた場合、「あれ取って、これはどうやって使うの」などという「伝達コミュニュケーション」があります。
もう一つは、今日は何か元気がないけど、学校で何かあったの、というような心や気持ちを考える、「情緒コミュニュケーション」があります。
今の家庭内で家族心理を考えた場合、圧倒的にこの「情緒コミュニュケーション」が不足しています。
この結果、子供はストレスのはけ口を見つけることが出来ずに、今の言葉でいうと「キレたり」します。非行に走る場合さえあります。あるいは不登校になってしまう場合もあるでしょう。
どうしたら「情緒コミュニュケーション」を多くとることで子供の心を豊かにし、家族心理を豊かにきめ細かく活発にすることができるでしょうか。
この家族心理の在り方は難しそうに一見思えます。それは、わたしたち大人にも原因があるからです。
それは、わたしたち大人さえも子供だけではなく、本を読まなくなりました。
いわゆる、活字離れです。インターネットが発達し情報が非常に過多になってきました。
昔でしたら、本で調べるところ何でもインターネットの検索で知ることが出来ます。
そのような環境の中でわたしたちが、豊かな家族関係を築くには、本が非常に重要な役割を果たしてくれます。コミュニュケーションを作るために役立ってくれるのです。
何も読書をしなさい、と押し付けているわけではありません。本を読むことの大切さを再確認して欲しいのです。
特に子供から読書をしてもらいたいと思っています。
本を読むことでわたしたちは、体験したことのない想像的な世界で楽しむいろいろと新しい発見をし、学ぶことが出来ます。
例えば、特に子供の場合良いと思いますが、わたしたち人間が空を飛べるとしたらどうなるでしょうか。大人はすでに現実感が強いため余り強く実感をもって想像することは難しいと思います。しかし、子供は、アマゾンンの奥地を探検行けるとか、宇宙まで飛んで行って火星へ行くとか、すごく沢山のことを想像すると思います。
ここでまず、子供の想像力が豊かになります。
想像力が鍛えられるという事です。
ここまでお話しすると多分、家族心理を豊かにするために本を読むことが分かってくると思います。
そして、そのことがコミュニケーションを作り上げてくれることもお分かりになって来るのではないでしょうか。
子供にテレビゲームの楽しさ以上に、本を読むこと、つまり、読書することの大切さを教えることです。しかし、単に、「読書することは重要だよ」といっても、子供は理解してくれないでしょう。
それではどうするかです。身をもって体験させるのが一番です。
子供と一緒に図書館や書店へ行き、いろいろと面白そうな本を探しましょう。
本の種類は、問いません。探検もの、SF、ミステリー、坊ちゃんの様な日本を代表する文学作品、何でも良いと思います。
子供の意に反して親が無理やり本を決める事だけはやめましょう。
そんなことをしてしまうと、最初の出発点である本を読むことに子供が興味や好奇心をもってくれません。
本が決まったら早速、子供から本を読んでもらいましょう。
子供が本を読み終わったら、いろいろとその本にどんな世界が書いてあったのか、どんなことに興味をもったのか、聞いてみましょう。
この子供から意見や感想を聞くというのが、うまいコミュニュケーションを取ること、すなわち、「情緒コミュニュケーション」の取り方の練習であり、さらに、本を使う事での豊かな家族心理の出発点なのです。