詩の読解について。

「詩」は文章自体が短いこともあり、比較的取り組みやすい(読みやすい)こともあり子どもにとっては、楽勝と思いがちです。

しかし、詩の読解では、その種類や表現技法なども設問として出題されますので、それなりに覚えなければならないこともあります。

 

「詩」の読解は大手塾でも年に数回は出題されます。

では、中学受験ではどうでしょうか。

出題校はそれほど多くはありませんが、必ず出題される中学もあります。

志望校の過去問で確認するのが一番です。

 

出題されないからといって、学習を飛ばすのは少しもったいないですね。

 

実際には、中学でより詳しく学習することになりますが、基本的なことを覚えておくだけで、塾でのテスト対策にもなります。

また、実際の中学受験でも役に立つこともあるでしょう。

 

 

そこで、今回は「詩」の読解についてお話します。

 

  • 詩の種類

(言葉による分類)

口語詩:現代の言葉で書かれている。

文語詩:昔の言葉で書かれている。

 

(形式による分類)

定型詩:音数や行数などに決まった形式を持つ。

自由詩:形式にとらわれず、感動を自由に表現する。

散文詩:行分けせず、ふつうの文章のように表現する。

 

(内容による分類)

叙情詩:作者の気持ちや感動が表現されている。

叙事詩:歴史上の事件、神話、伝説などを題材にしている。

 

  • 主な表現技法とその効果

①比ゆ法:実際にあることがらの形や動きや様子を別のものの形や動きや様子に見立てる表現法。具体的でイキイキとしたイメージを与える。

 

 ・直喩:何かを直接しめすような「ようだ(な)」「みだい」などを用いた表現

例:ほおはリンゴのようだ。空のおさらをひっくりかえしたようだ。

 ・暗喩:実際のあることがらと別のものとを直接結びつける表現法。

例:海は灰色の牧場です。ほおはリンゴだ。
「ようだ(な)」を省き「~だ」「~です」と強い言い回しのため、直喩より強い印象を与える効果がある。

②擬人法:人間ではないものの動きや様子を人間のうごきや様子に例える表現法。

例:木々の葉があたらしい光とあいさつをかわしている。

③倒置法:言葉の順序を入れかえる表現法。

例:船が散歩する

口笛を吹きながら

④体言止め:文末や行末を体言(名詞)で止める表現法。

例:迷子のセミ

さびしそうな麦わら帽子

⑤省略法:ある言葉や表現を省略する表現法。

例:山路を登るバスの中で見たのだ虹の足を。

眼下に広がるたんぼの上に

虹がそっと足をおろしたのを!(見たのだ)

⑥対句法:「むこうから」「こっちから」、「町の人」「村の人」のように対となる言葉を用いて、同じ組み立ての語句を対応する形で並べる表現法。

例:むこうからかけてくる村の人

こちらからかけていく町の人

⑦反復法:同じ言葉をくり返す表現法。

例:とび出せ

とび出せ

虫けらも人間も

みんなこの光の中へ!

⑧呼びかけ:作品中の題材や読者に呼びかける表現法。対象への注意を呼び起したり、対象を身近なものに感じさせたりする。

例:おうい雲よ

ゆうゆうと

馬鹿にのんきそうじゃないか

 

  • 詩の読解

詩の読解の肝は「タイトル」にあります。

作者が何を意図して、なせそのタイトルにしたのかということを考えながら読まなければならないのです。

また、内容についても、読み手(子ども)が自分の経験や価値観だけで「ふーん」と思うだけではだめで、作者がなぜそう思ったのか、考えたのか、感じたのかということを作者になったつもりで読む必要があります。

作者は何を考えたのかな?感じたのかな?というようにして読んで解答していくことが求められるのです。

 

設問としては、文法の所で説明した詩の種類や表現法を選ぶ問題、詩が書かれた季節(何月)を選ぶ問題、詩を前半、後半で分ける問題、作者が詩を通して伝えたかったことを答える問題(記述と選択肢両方あります)などです。

 

年に数回しか出題されない詩とはいえ、覚えること、とくに文法などは覚えるのが面倒くさいとか、比ゆも直喩はわかりやすいけれど暗喩となると、なぜそれが比ゆかとちんぷんかんぷんになりがちです。

 

出題されたタイミングでしっかり覚えておくことが大切です。