中学受験の生徒を教えて約20年になります。
今は、多様化の時代と言われています。
つまり、「情報が多様化」され溺れてしまうほど、情報は増えています。その中において、なかなか国語の成績が上がらないという生徒さんは、情報に飲み込まれ足をすくわれ、地面に足がしっかりとついていない状態です。
大手塾へ熱心に通いながら、与えられたことを疑問も持たずして黙々とやり、できなければ、国語ができないとすぐにそう受け取ってしまいます。
国語ができるという事は、どういうことをいうのかも知りません。
ここで一度、整理整頓をしてみることが大切です。焦らずに慎重に一歩、一歩、登っていけばいいのです。
根気と忍耐力が必要です。
まず、国語は暗記科目ではありません。もちろん、漢字、語句など覚えなくてはならないことはあります。
国語の特徴は、考えること、思考することが多く、そのことが主役になります。
わたしたちは、考えるとき、「ことば」で考えますよね。ですから、
「ことば」=「思考する」ことなのです。
これが、他の科目と一番大きく違うところです。
さらに、「なぜ?」そう考えたのかにも、きちんとした「理由」があるということです。
論理的な思考があることだと言っていいでしょう。
「~の感じがするからこう考えます」ということは、国語では通用しません。
必ず、明確な解答があります。
このことに気が付かなかったから、
「国語はよくわからない科目である」とか「母国語であるからなんとかなるだろう」とか、
「~の感じがするから、雰囲気だから」
ということになってしまうのでしょう。そこに落ち着いてしまうという事ですね。
ここで、もう一度、わたしと国語学習について考えてみましょう。