みなさん、こんにちは。
これまで、国語の論理力についていままで、接続詞、指示語について書いてきました。
その1,2の記事を読んでいただけると、国語は論理力が必要であることがわかると思います。
では、どのようにすれば論理力がつくのでしょうか。
接続詞の役割、指示語の指し示すことが分かったところで、論理力がつくとは限りません。
もちろん、文章が読めるようになることは間違いないのですが。
しかし、字面だけ読んでも、それは単に読んでいるだけで、内容の理解につながるかどうかは、人それぞれです。
考えながら読むといっても、そもそも難しい言葉がでてきたら、「?」となり、読み飛ばしてしまうことはおおよそ検討がつくわけです。
それで、読んだ!といっても、いざ問題に取り組んで正解が得られるかといえば、疑問が残ります。
たまたまかもしれない、いわゆるまぐれかもしれない。
たまたま一度のテストでよい点数が取れたからと言って、国語ができると断言してよいのでしょうか?
テストの点数も気になるところですが、語彙を増やすことも同時に進めないといけないのです。
基本中の基本であるが、
分からない言葉が出てきたら、辞書引きをすることである。
まず、これを習慣化することが大切である。
もちろん、難語といわれるような言葉は、辞書引きしても、さっぱり意味がわからない! となって、嫌になるかもしれない。
そこをぐっと、堪えて、周りの大人(例えばおかあさん、おとうさん、おばあさん、おじいさんでもよい)に聞いてみることも大切です!
今時分は、電子辞書でもやむを得ないかとも考えたりします。
私の経験上、紙の辞書が一番記憶に残るとは思っています。
避けてほしいのは、インターネットでの検索である。
色々出自されるのは便利ですが、吟味するかどうかは個人差があります。それだけ多くのことが出てくる。
また、広告などに誘導されて別のことへの導かれ本来の言葉の意味調べからは、外れていくのでお勧めしません。
例えば、乳母車を知らない生徒がいました。
確かに、今どき乳母車はベビーカーというものにとって代わり、さらに、簡素で、軽い、荷物ポケットが多いなどと変化しています。
そこで、説明としてあげたのが、保育園のお散歩時に幼児が4~5人くらい乗せられてくる四ツ車があります。それが、いわゆる乳母車の原型に近いのではないかと思い説明したのでした。
一瞬で理解を得ることができました。
話は戻りますが、要するに、継続してよい点数を取り続けないと、塾でのクラスは下降線をたどり、最後はお客様状態になってしまいます。
そのような状況を、周囲に知られたくないというプライドだけは一人前の親子は、次第に親子喧嘩に始まり、じゃあ、中学受験をやめるか!などとネガティブのサイクルにずっぽりはまってしまって、そのまま天王山を迎えかねません。
そうならないために、焦らず、確実に点数を取れることに注力するべきなのです。
そうすれば、ネガティブなサイクルからポジティブへと向かい、最後は親子で合格へと頑張れるのです。
さて、今回論理力を確実に身に付く一つの方法が、作文である。
現在、指導している生徒の中にも毎週3個違う接続詞を使って、短文作りを宿題と課している。
はじめは、正直変な日本語の文であった。
例:野球の試合があった。しかし負けてしまった。
という具合でした。
突っ込みどころ満載の作文でした。
そもそも、野球の試合といっても、自分が所属しているチームなのか、応援しているプロ野球の話なのか、からはじまり、なぜ負けたのか?野球は何人で試合するゲームなのか? などなど色々突っ込みを入れ、書き方の指導から始まりました。
しばらくすると、
例:ボールを貸した。しかし、いったいどうしたのだろう。
という作文になりました。
これも突っ込みどころ満載です。
ボールって何のボール? 聞くとドッジボールのボールだそうです。
誰に貸したの? 友達。 そして、どうなったの?
という話から、
例:ぼくはボールを友達に貸した。しかし、いつ遊ぶのだろう。
というように少しまともな日本語になってきました。
これを繰り返し毎週続けています。
ひと月くらいだろうか、日本語として多少まともになってきています。
指導しているのは、もちろん、日本人の小学生です。
普段から、会話が少ないのか、友達言葉、話し言葉でしか話さないこともあるだろう。
漢字と同様に、書いて練習することで、頭の中にイメージが出来上がり、文章を読む際にも考えながら読めるようになってきているのは明らかです。
そこで、お勧めしたいのが、接続詞を使った作文の練習です。
初めは、おかしな日本語でもいいんです。
少しずつ修正を加え、登場人物なども入れながら、文章になっていくのです。
それが論理力の第一歩ではないかと確信しています。
ぜひ、参考にしてください。
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