中学受験 秋口からどうする。

みなさん、こんにちは。
夏休みも終わり、新学期が始まりました。
夏の成果を見る、模試も始まりました。これからも毎月模試は続きます。

 受験生と小学5年生以下では、模試の捉え方は一見違うようですが、共通して言えることがあります。

 それは、模試の結果を踏まえて弱点補強という点は、受験生だからとか、小学5年だからとか、小学4年だからなど関係ありません。

 テストというのは、それまで学習してきたことが身についているかどうかという確認のためのものです。
習熟度、定着度を測る一つの物差しなのです。

 受験生からすれば、そうはいっても、今の時点でこの点数は・・・・
と9月初めの模試が悪かった生徒は思い、落ち込んでいるかもしれませんね。
 過去問にも取り組まないといけないし、塾は「ああだ!こうだ!」とあれこれ注文してくるしとどうしてよいかわからなくなってしまう生徒もいるでしょう。

 学習の基本は、わかるところまで戻ることです。
受験生なのに?
そうです。受験生だからこそ、今一度、どこまで理解して、できているかを確認することが大切です。
 過去問は、正直基本ができていなければ、どんな問題でもボロボロになってしまい、もっと落ち込むことでしょう。
 だから、その意味で、まだ過去問に取り組む必要性は個人の力、定着度によって違います。
 模試の結果から見えてくること、できていること、わからないことをまずは明確にして、何を補強学習するのか、復習するのかを決めて今一度計画の見直しをするとよいでしょう。

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 小学5年生は、来年1月か2月、遅くとも春休み前までに、中学受験のための新しい内容がどんどん押し寄せてきます。
それを全部こなしていければ、それは理想です。
 しかし、実際には、秋口は学校の行事(運動会、移動教室など)で体力的にも疲れることが増えていきます。
そのため、体力がある子どもは頑張ることができても、体力がない子どもは疲れてしまって、勉強に身が入らないということも起きてきます。

 そこで、どうするか?といえば、
新たな学習内容については、基本をまずは習得することです。
昔(10年くらい前)は、基本→発展→応用と、段階を踏んで勉強するような教材が多かったと思います。

 実際の集団塾では、基本で終わる場合もあれば、発展まで進む場合もあるでしょう。それは、集団塾のクラスによって違いがあります。

 さらに、テスト(毎月のテストなど)では、基本は少し、いきなり応用問題の組み合わせだったりすると(実際にその傾向が強くなってきていると感じます)、こんなに勉強したのに、できなかった、ということもでてくるでしょう。

 繰り返しになりますが、基本を定着させましょう。
一週間の生活パターン、学習計画を見直して、基本から発展問題程度の問題を家庭学習でできるようにするとよいと思います。
 大切なのは、継続学習です。

 例えば、漢字の練習を一週間に一度では身に付きません。
私が、皆さんに共通してお話しているのは、朝学習です。
学校に行く前に漢字の練習15分、計算の練習15分の朝の30分学習を家庭学習として定着させるということです。

 学校から帰宅してからの漢字練習や計算練習より、時間をかけて理解し、解く問題を帰宅後の学習に取り入れるということです。

 もちろん、遠方の国立や私立の小学校に通われている生徒さんなどは、朝の5時半起きという場合もあります。
そのような生徒さまには、朝勉強の無理強いはしません。
 15分というすきま時間を生活の中にいかに取り入れるかということの工夫です。

 夏休み明けの模試の結果が良ければ、そのまま、継続して予定通り学習すればよいでしょう。
 結果が芳しくなかった場合は、今一度基本に戻ったほうが、最終的に目標により近づくということが言いたかったのです。

 何事も一喜一憂せず、当面の目標はなにか、その先にあるものは何かを見つめなおし、焦らず、粘り強く継続することがなにより大切だということです。