国語は論理力が必要。その1

今日は受験においての国語力について書いてみようと思います。
その1は接続語です。

 国語が論理?と思う方もいれば、意外と思う方もいるでしょう。
もちろん、語彙力も必要ですが、今日は、なぜ論理力かについて書いてみます。

算数でいえば、1+1が2になるように、国語も文と文のつながりで文章が成り立っているのです。
そこで、大切なのが、接続語です。

 接続語は、つなぎ言葉として小学3,4年生で習います。
もちろん、作文の時間でも教えてもらうことですので、接続語という言い方は大手塾では小学4年生くらいから、「接続語」あるいは「接続詞」として登場します。

 接続語を入れる問題はたいてい出題されますから、ここは一番に落としたくない、得点源です。

文章と文章をつなぐという意味で、必ず前の文と後ろの文をしっかり読むことを指導しています。
そそっかしい生徒、流し読みする生徒はこの大切な得点源を平気で落として残念がりません。
そこが、たいへんもったいないのです。

 設問では、次の(1)から(3)あるいは(4)に適当な言葉を入れなさいという形で出題されることが多いでしょう。

 文と文がつながらないと、何を言いたいのかが読み手には伝わりません。
そのことを理解できていれば、必ず、前後の文を読む習慣が付き、それが身につくと自然と一読目で、おのずと接続語の想像がついてきます。
それがいわゆる読解力が身についているともいえるのです。

接続語には、順列だの、並列だの、逆説だのという説明を受けても、実は子どもにとってはわかりにくいかもしれません。
しかし、テキストに掲載されているなら、その時に覚えておきましょうという意図があるのです。
 とはいっても、「なんのこっちゃ?」と思うのが小学生です。

 だから、「接続語はつなぎ言葉だから」というフレーズをしつこいくらいに繰り返し刷り込んでいかせます。
さらに「つなぎ言葉は、前の文と後ろの文を合体する」と言ったりもします。

刷り込まれた後は、そして、また、しかし、さて、といったような接続語は自然と適切に入れることができるようになります。

 文と文をつなぐ、つなぎ言葉=接続語はやはり普段の会話の中ではぐくまれるのが一番、そして読書によって、接続語を意識することで定着していきます。

はじめの文と次の文がどのような関係か?
足し算なのか、引き算なのかと算数の論理とよく似ていると私は思います。

 文章全体を把握するにしても、接続語の役割は大変大きな役割を果たしています。
 段落ごとに段落の数字が振られていても、国語の文章の中では、実はそれはあまり関係なく、むしろ、段落のはじめにきている接続語、段落中の中の文の接続語を押さえるほうが文章全体の構成をつかむのに役に立ちます。

 つまるところ、接続語は論理上大きな役割を果たしているわけで、接続語を制する者は、国語力も上がるというわけなのです。