漢字の練習は日々の努力のたまものです。
でも、漢字だけできても、国語のテストではせっかく練習したのに出題されなかったという、ある意味地味な存在です。
そのために、日々の漢字練習は案外軽視されがちです。
しかし、全体の点数の下支えをするのが漢字です。
出題数は、テストによって6問~10問と差はありますが、2点配点と考え全問正解すれば、12点~20点にもなります。
よく、テスト直前に慌てて練習したとか、生徒様によっては、たまに練習するだけとか、テストで間違った漢字を練習するだけという話をよく聞きます。
それでは、ダメです。
さらに、漢字の練習をしているという生徒様に、どのように練習しているのかを聞いてみると、テスト範囲の漢字を一回ずつ書いただけという話もあります。
漢字の練習は子供が一人でできる学習です。
つまり、誰かに教えてもらわなくとも、できる勉強です。
漢字の練習は毎日練習することが大切です。
でも、時間をかける必要はありません。
「一日15分」と話しています。
一日の中で、15分、一人で勉強することは、無理なことだとは思いません。
15分という短い時間と毎日の継続を実践するために、いつやるかをまず決めることです。
お勧めは、朝30分早く起きて、学校に行く前に計算15分と漢字練習15分を習慣にすることです。
漢字学習で30分や一時間かけでも翌日には忘れている漢字が大半でしょう。
加えて、他の科目の勉強もしないといけないので、そもそも漢字にそれほど時間はかけられないと思うのです。
短い時間の継続の方が定着への道です。
漢字の練習は、書いて覚えるのが一番です。
しかし、すぐに定着するとは限りません。
まずは、書いて練習する=インプット
翌日、あるいは数日後に自分でテストしてみる=アウトプット
この繰り返しの途中で起きることがあります。
それが、当て字現象です。
日々の練習によって、覚えた漢字の数はどんどん増えていきます。
また、熟語で練習していると、音読み、訓読みと色々出てきて、その中で覚えていくわけです。
そのために、実際のテストでは、部首違い等の当て字で間違ってしまうことです。
ここで、親御様は叱ったり、怒ったりする必要はありません。
お子さまなりに、思い出して、力を振り絞った結果です。
練習していなければ、空欄解答になってしまいます。
点数につなげるためには、しっかりと段階を経て定着させることが必要です。
子どもが頑張って、一人で勉強し、テストで当て字をして失点しても、子供なりに学習したことを思い出して書いたことをまずは褒めてあげることも大切です。
中には、漢字が好きというお子さまもいます。
そのようなお子さまは心配いりません。
頑張って練習して、成果がでるまでには時間がかかるということ。
そして、日々の積み上げが成果につながることは、大人はすでに知っていながら、一度や二度の失敗でお子さまを叱ったり、怒ったりするのは、大人のせっかちだと思うのです。
親御様はよく、褒めてあげたいと言いながら、結局は親子バトルになって、お互いどんよりした空気の中で過ごしてしまうというご相談を受けます。
何事にも順番や優先順位があります。
各ご家庭様の生活環境やお子さまの性格などを鑑みながら、子どもが一人で勉強できることを増やすことが大切で、その一つが漢字練習です。