「帰国子女について その2」
前回、2023年度の、帰国枠の受験が始まった話をいたしました。
帰国子女枠には、海外在住年数やインターナショナルスクールに通学していたなど、
通常の小学校とは違う小学校に通っていたという条件をもって、その枠で受験するものです。
海外在中でも、現地の日本人学校なのか、現地の(日本語を使用しない)小学校での在籍期間などでも、受験校側の条件が変わるようです。
また、それに加えて、英検をもっているか、それは1級、準1級、2級、準2級、3級と加点条件が加わるようです。
受験科目も、国語、算数、作文、面接や英語、国語、算数から2科目を選ぶなど、帰国枠なりに中々大変な選択を迫られます。
教え子には英検1級、2級の生徒様がおりましたが、そのようなケースは稀といってよいでしょう。
その生徒様方は英語の受験選択はしておりません。あくまで国語と算数か帰国枠を使わずの4科目で受験されました。
海外在住年数や英検での加点で「下駄をはかせてもらえる」ということは、親御様にとっては朗報で、それが加点してもらえるなら(使えるものは何でも使え=誰にでも当てはまりますが)という期待もあるのでしょう。
結論から申し上げると、実際の試験では、「下駄をはかせてもらえる」以上の点数を取り、合格を勝ち取ることができました。今年もそうなることを期待して、指導しています。
指導していく中で、元々の志望校以上の中学合格点がとれるようになり、結果として、「下駄はいりませんでした」ということです。
これは、あくまで私たちが指導した結果であり、当然「下駄」におんぶして合格の生徒様もいることでしょう。
大切なのは、偏差値や英検などに惑わされず、確実にテストで点数を勝ち取ることができれば合格できるということです。
限られた時間を有効活用して、また、体調を整えて受験に臨みましょう。